アムニモ株式会社は、「IoTルーター(屋外型)AR20」のリモート制御システムとしてRemote.Itを採用しました。同社開発部門の小嶋氏にお話を伺いました。
数千台のIoTルーターを簡単にリモート制御
解決したかった課題
VPNよりも簡単で低コストな、安全な通信の仕組み
私たちは横河電機株式会社の完全子会社であり、設立4年目を迎え、「IoTとAIでつながる世界に貢献する」というミッションのもと、「amnimo」というブランド名でIoTおよびAIベースのサービスを提供しています。
当社は、ルーターやゲートウェイなどのIoTデバイスと、これらのデバイスを管理するクラウドアプリケーションを自社で開発しており、パートナー企業が保有するコンポーネントと柔軟に組み合わせることで、パートナーと協力しながら顧客が求めるソリューションを生み出しています。当社がソリューションを提供する3つの領域は映像、IoT、AIであり、これらの間にシナジーを生み出しながら、お客様のビジネスプロセス改革を支援しています。
具体的には、屋外に設置される監視カメラ向けに、電源供給と映像処理を統合したIoTデバイス、そしてこれらのデバイスと連携してカメラの設定をリモートで制御するアプリケーションを提供しています。
私たちが直面していた課題は、増え続けるアクセス経路とトラフィック、そして内部・外部の両方で発生する脅威に対して、従来のセキュリティ対策では対応がますます困難になってきていたことです。
私たちは監視映像にリモートでアクセスするため、当然ながらそれを安全に閲覧する仕組みが必要です。「ダイナミックDNS」は、10年以上にわたりリモートカメラの有効なセキュリティ対策とされてきました。しかし、グローバルIPが動的に変わるとはいえ、IPの数は少なく、短いサイクルで変化します。これは10年前には問題になりませんでしたが、ここ数年の監視カメラの台数の急増により、このリスクは高まっています。
もう一つの対策としてVPNがありますが、運用上の課題があります。VPNは経路設計を精密に行う必要があり、機器が簡単に交換されるような環境では、突然動作しなくなることがあります。最初にVPNを設計した担当者はそれを理解していますが、他の人がそれに対応するのは難しく、SIベンダーも変更に消極的です。
これはミッションクリティカルなシステムのように頻繁な構成変更を必要としないシステムであれば問題にならないかもしれませんが、当社の顧客が求めるような「現場」で使用される機器やソリューションにとっては、高度なネットワーク技術とコストを要するVPNは、セキュリティ対策として適合しません。私たちは、よりシンプルで低コストな安全な通信の仕組みを探していました。

アムニモ株式会社 開発部門の小嶋氏
導入の背景
エンジニアが顧客課題の解決により集中できるように
remote.itのことを最初に知ったのは、パートナー企業の一社からの紹介でした。最初に話を聞いたとき、「そんなソリューションが本当にあり得るのか」と思ったのを覚えています。最初に聞いたときは信じられませんでした。
「remote.it」は通信キャリアが提供するLTE回線に対応しており、amnimoが開発していたLTEルーターとの相性が良好でした。「remote.it」がプリインストールされたLTEルーターであれば、設置場所を選ばず、複雑なネットワーク設計なしにすぐにシステムを利用できます。
特に、個別のプロジェクトごとにVPNを構築しなければならなかったエンジニアたちは、「remote.itがあれば、お客様の課題解決により集中できる」と大変喜んでおり、導入はスムーズに進みました。

Remote.Itを使ったシンプルなリモート制御システム
評価のポイント
コスト削減と運用の大幅な簡素化を確実に実現できるため、提案しやすい
高価なシステムや面倒な設計が不要でコストを削減でき、運用や設計も容易であるため、営業やソリューションの観点からも提案しやすい製品です。これは特に事業責任者にとって重要で、低コストと運用のしやすさが評価されています。また、当社のエンジニアたちは、面倒なネットワーク設計に時間を費やす必要がなくなったことを大いに気に入っています。これまで不可能だと思っていた環境で接続できるという事実そのものが、彼らの技術的探究心をくすぐるようです。
導入効果と今後の展望
すべてのデバイスを安全にネットワークへ接続し、現場を支えたい
現在、当社はIoTルーター「AR10」「AR20」およびエッジゲートウェイ「AG10」「AG20」のリモート制御システムとしてRemote.Itを利用しています。Remote.Itクライアントアプリケーションはあらかじめインストールされており、PCなどからのシンプルなリモート制御を可能にすると同時に、システムの構築や利用開始にかかる時間を大幅に削減しています。現在開発中のIoTルーター「AC10」にも導入される予定です。
Remote.Itはデバイスやプラットフォームを問わずあらゆる環境で利用できるため、高度なセキュリティが求められるあらゆる用途の通信に活用できると考えています。現在、監視カメラやリモートメンテナンスなどの用途で数千から数万台のデバイスを運用しているセキュリティ企業やメーカーへの提案を進めています。remote.itは既存のネットワークを変更せずに置き換えることができるため、より安全で低コストなソリューションを提案することができます。
まだネットワークに接続されていないデバイスは数多く存在するため、「remote.it」でセキュリティを確保しながら、日本全国の現場を支えていきたいと考えています。
会社名:アムニモ株式会社(横河電機株式会社の100%子会社)
業種:製造業
企業規模:資本金9,000万円、従業員88名(2021年12月31日現在)
目標:IoT、AI、ソリューションにおけるセキュリティ対策
キーワード:監視カメラソリューション
導入効果:従来のVPN接続よりも簡単、低コスト、低負担で、運用も容易