事例紹介

事例紹介:エコー電子工業株式会社 - テレワークにRemote.Itを活用

2024年4月5日

働き方改革に合わせた新しいネットワーク接続のかたち

テレワーク時の安全な専用線としてremote.itをご活用いただいているエコー電子工業株式会社様。東京支店 システム課 課長の椋尾様に、お話をうかがいました。

エコー電子工業株式会社
東京支店 システム課 課長 椋尾様

抱えていた課題、解決したかったこと

セキュリティを担保したテレワークを簡単に実現したい

 当社では、全社的な働き方改革に伴い、勤怠システムの刷新や残業抑制などの施策を進めていたのですが、テレワークの部分だけが実運用に至っていませんでした。自宅環境や協力会社などの外部拠点で業務にあたる社員たちが社内システムにアクセスするためのセキュリティ担保に課題があったためです。特定の社員や業務のためだけにVPN環境を構築するのは構築費/運用費ともに高額となるため、採算が合いません。

 また、リモート接続のツールは色々とあるのですが、我々がやりたかったのはリモートメンテナンスのような補助的な作業ではなく、業務そのもの。要するに自分のデスクトップを遠隔操作して通常の業務が行える方法を探していました。一部の社員が某メーカーのハードウェアルーターを活用していましたが、アカウント追加や保守の手間、ネットワーク構成の複雑さや機能制限といった部分での課題がありました。

はじめに

 実は、テレワークでのremote.itの活用は、もともと想定していた用途ではありませんでした。remote.itを知ったのは、以前よりお付き合いのあったソフトバンク社からIoT機器のセキュリティとしてご紹介いただいたことがきっかけです。その後、他にも応用できるのではと社内で検討を開始しました。remote.itはVPNのように会社のネットワーク設計やポリシーを変更する必要がなく、気軽に導入できる費用感だったこともあり、すぐに試験導入に移ることができました。

remote.itを評価したポイント

セキュリティ、徹底した利便性、そして低コスト

 ハードウェアのVPNルーターを導入している企業は多いと思いますが、今や業務でスマートフォンを使うのが当たり前の時代です。当社は承認などもスマホでできるように業務システムを刷新したのですが、LTE回線とはいえセキュリティが不安でした。その点、サーバーを外部に公開するのではなく、remote.it が入っているスマホなどの端末からのみアクセスでき、セキュリティが担保できる点を高く評価しています。

 また、OSを問わずインストールでき、かつ簡単な設定が可能である点も好評価です。利用者の使い勝手はもちろん、クラウドサーバー側やクライアント側のセキュリティ設定(IP許可のインバウンドポートの設定など)を変更する必要がないなど、導入する側の手間も極力排除されているのが非常に便利ですね。ただ、remote.itはこれまでに無いサービスなので概念理解や自社基準でのセキュリティ評価に時間を要しました。それを乗り越えてしまえば、最短2~3日程度での導入も可能だと思います。

導入効果と今後の展望

remote.itを活用したテレワークを全社に展開予定

 まず、もともとの目的であったテレワークの仕組みがスピーディかつ低予算で実現できました。今後の実証実験を踏まえてテレワークを全社的に解禁していきたいと思っているので、利用者はもっと増えると思います。特に、出産や育児を理由に退職された女性エンジニアの方々の復職のきっかけとして活用していただきたいです。少子高齢化による労働力不足は社会課題だと思います。ある時まではバリバリのSEだった人が、出産後は活躍できなくなってしまうなんて、もったいないですよね。

 今のところ特にトラブルもなく使えていますが、一つ要望があるとすれば、接続ステータスがわかるようになるととてもうれしいですね。

 また、remote.itのテレワーク以外の用途への活用も検討していて、当社が持っている雨量観測システム等のIoT系ソリューションや、RPAツールと組み合わせた活用を進めていきたいと考えています。

■導入企業様

企業名   :エコー電子工業株式会社(英文表記:Echo Electronics Industry Co,.Ltd.)

業種    :ソフトウェアおよびコンピュータシステムの開発

企業規模  :社員数 約250名

目的・課題 :複数拠点から社内サーバーへのアクセスについてセキュリティの担保

キーワード :働き方改革、リモートワーク(テレワーク)、セキュリティ、協力会社管理

導入ポイント:簡易導入、安価導入でのセキュリティ担保

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