コンテンツへスキップ

NEW  近日公開:フリートに質問すると答えが返ってくる — AIのためのMCPサーバー。  詳細を見る →

事例

金沢エンジニアリングシステムズ株式会社 - KES P2P Link

· 約5分で読了
金沢エンジニアリングシステムズは、安全なP2P接続にRemote.Itを使用しています

リモート通信サービス「KES P2P Linkシリーズ」のコア技術としてRemote.Itを導入した金沢エンジニアリングシステムズ株式会社。今回は、同社の小西氏にお話を伺いました。

ネットワークの知識を必要としないリモート接続サービス「KES P2P Linkシリーズ」の開発

解決したい課題

知識やスキルがなくても使える、シンプルで低コストなネットワークソリューション

当社は1988年に設立された、金沢を拠点とするシステム開発会社で、社員の大半はエンジニアを中心とした技術者集団です。受託開発と自社製品開発の両方を手掛けており、日本全国にお客様がいます。

受託開発では、いわゆる組み込み機器に搭載されるシステムを手掛けてきました。分かりやすい例で言えば、自動車や決済端末などのファームウェアです。特殊用途モニターや魚群探知機、住宅設備のリモコンなど、さまざまな機器の組み込みソフトウェアにも携わっています。また、検査機器や産業機械システムなども、創業当初から長く継続して手掛けています。

自社製品についても8年前から開発を行っています。PLC(プログラマブルロジックコントローラ、プログラマブル論理回路の制御装置)、そして今回Remote.Itを採用したリモート接続サービス、画像認識・処理AI、異音検知AI、無人搬送車など。燃料供給装置をはじめ、工場で使用される製品の多くが海外にも展開されています。

小西氏

Remote.Itを知ったきっかけは、エンジニア仲間とのリモート飲み会でした。試しに使ってみたところ、エンジニアとして「これは非常に良い製品だ」と感じると同時に、「あまり広めたくない」とも思いました。Remote.Itの活用先は多岐にわたりますが、自分たちのニーズを見極めて使いこなせる人は、おそらくごくわずかでしょう。

そこで私たちは、ネットワークやアクセス制御を意識する必要のない、モバイル回線経由のL2接続ソリューション基盤として、Remote.Itをより汎用的な形で製品化することにしました。イメージとしては、市販のWiFiエクステンダー(有線LAN同士をWiFiで延長する機器)に近いものですが、WiFiの代わりにモバイル回線(4G/LTE)を使用する点が大きな違いです。

そうして開発したのが、KES P2P Linkシリーズです。一般的なVPNルーターなどとは異なります。また、接続するコンピューターにソフトウェアをインストールする必要がないため、サポートが終了した古い機器やOSでも使用でき、後継の新しいOSを意識する必要もありません。

評価いただいているポイント

P2P接続をすぐに利用できるプロトコルとして、非常に優れているという直感

具体的に高く評価しているポイントを挙げると、「グローバルIPが不要なため、外部から攻撃されることがない」「セッションがP2Pで確立されるため、遅延が少ない」という点です。どのP2P接続もすぐに利用でき、プロトコルとして非常に優れていると直感的に感じました。しかし、ポートを固定して指定する必要があるため、適用が難しい運用シーンも想定されました。そこで先ほどお話ししたとおり、ポート開放が不要というRemote.Itの魅力を活かしながら、簡単にL2接続をリモートで構築できるパッケージへと仕立て上げました。ここまで実現できたことを誇りに思っています。

導入効果と今後の展望

誰もが、どこにいても安全なネットワークインフラを構築できるように

現在、KES P2P Linkシリーズは、既存のネットワークを変更することなくリモート接続できるソリューションとして提供しています。4G/LTE経由のL2レベルエクステンダーは、すでに市場で多くの企業に導入されており、多数のお問い合わせをいただいています。

コロナ禍のリモートワークのように、専用線の代替として活用するのにも適しています。また工場に導入すれば、技術者は現地に行かなくても機器の修理が必要かどうかを確認できるため、メンテナンス業務のあり方そのものを大きく変え、コストを劇的に削減することができます。先ほど述べたとおり、接続するコンピューターにソフトウェアをインストールする必要がないため、KES P2P Linkシリーズは20年から30年という長期間稼働する機器にも適用できます。

さまざまな業務をリモートで行えるようになれば、コスト構造は大きく変わり、ビジネスモデルや企業経営そのものが変わっていく可能性もあります。Remote.Itをコア技術とする「KES P2P Linkシリーズ」は、そうした可能性を秘めたサービスに自ら貢献できていると自負しています。

現在の課題は、提供価格に見合う価値をいかに分かりやすく伝えるかです。リモート接続によって生み出される価値を分かりやすく伝え、誰もが、どこにいても安全なネットワークインフラを構築できるようにしていきたいと考えています。

企業名: 金沢エンジニアリングシステムズ株式会社

業種: 情報通信業(ソフトウェア開発/機器販売)

従業員数: 140名

目標: ネットワークインフラの知識や高いスキルがなくても使える、簡単で低コストなネットワークソリューションの提供

キーワード: IoT、ファクトリーオートメーション、組み込み機器

導入内容: グローバルIP不要、低遅延、複数の個別セッションが可能

← すべての記事 更新日: 2024年4月5日
記事を検索